トップアスリートから育成年代まで様々な競技のアスリートを支える臼井氏によるS&Cコーチとして必要な考え方とキャリア形成についてのご講演




10月29日に今年度3回目となる「IPUスポーツ科学センターウェブセミナー」を開催しました。
今回は、Bring Up Rugby Academyコーチであり女子バスケットボール日本代表スポーツパフォーマンスコーチである臼井氏をお招きし、「選手・チームにニーズ・目的に沿った多様なS&Cアプローチ」をテーマにご講演いただきました。
スポーツ現場では、選手をサポートする手法は多岐にわたり、AT、治療家、スキルコーチ、S&Cコーチなど、多くのサポートスタッフがチームや選手のパフォーマンス向上のために関わっています。現場で働く際には、それぞれの専門職に明確な役割がありますが、共通して「選手やチームをより良くサポートするために何が必要か」を常に考える姿勢が重要です。そのうえで、ひとりで判断し進めるのではなく、スタッフ同士が積極的にコミュニケーションを取り、連携して取り組むことの大切さを、臼井氏はご自身のオリンピックでの経験を交えながらお話しくださいました。
さらに、トレーニングを組み立てる際には「ストーリーを持つこと」が重要であるとお話しいただきました。どのトレーニングにも絶対的な正解はありませんが、「なぜそのトレーニングを行うのか」という明確な意図やストーリーを描くことで、より目的に沿った指導が可能になります。また、他者のトレーニング指導を見る際にも、その指導者がなぜその種目を選び、どのような背景や意図を持って行っているのかといった“バックグラウンドを読み取る姿勢”が大切であることを学ぶことができました。
オンラインでの開催でしたが、評価の仕方を実技を交えながらお話しいただき、スポーツ現場にでている学生、スポーツに関わっていこうと考えている学生に、トレーニング指導者として大切な考え方を学ぶことができる大変貴重な機会となりました。
学生、一般の参加者を含めて60名程度の方に参加していただきました。
講演後にも多くの質問に答えていただきました。
<参加者の声>